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    2026年4月29日

    マーケティング職とは何をする仕事か。コトラーの理論から読み解く全体像と未経験からの入り方

    投稿者:兵庫直樹

    💡 マーケティング職とは?その本質と役割

    「マーケティング職って、結局なにをする仕事なんだろう?」

    未経験で転職を考え始めた20代や、第二新卒でキャリアを見直したい人ほど、ここで止まりやすいんです。広告を作る仕事だと思っていたら、求人には分析、企画、CRM、SNS運用など知らない言葉がずらり。正直、違いがわかりにくいですよね。

    結論から言うと、マーケティング職は「商品やサービスが売れる仕組みを作る仕事」です。広告だけではありません。市場を調べ、企画を立て、集客し、数字を見て改善する。全体像をつかめば、自分に向いているかも判断しやすくなります。

    マーケティングの本質はコトラーに学ぶ

    マーケティングを語るうえで外せないのが、経営学者フィリップ・コトラーの考え方です。コトラーはマーケティングを「ニーズを見つけ、それを満たすこと」と定義しました。つまり、売り込むことではなく、必要な人に必要なものが届く状態を作ることがマーケティングの本質です。

    コトラーはマーケティングの変遷を「マーケティング1.0〜5.0」として整理しています。

    1.0:モノを売ることが中心。大量生産・大量販売の時代。
    2.0:顧客満足を重視。消費者のニーズに応える時代。
    3.0:価値観・社会貢献を重視。ブランドの「意味」が問われる時代。
    4.0:デジタルとリアルの融合。SNS・口コミ・レビューが購買に影響する時代。
    5.0:AIや技術を活用しながら、人間中心の体験を設計する時代。

    2026年現在は、マーケティング4.0から5.0への移行期です。実はこれが盲点です。広告を出すだけのマーケターより、データを読んで顧客体験を設計できる人の需要が高まっています。

    マーケティングの基本フレームワーク:4P

    コトラーが体系化したマーケティングミックス「4P」は、マーケティング職の仕事内容を理解する土台になります。

    Product(製品):何を売るか。商品・サービスの設計と改善。
    Price(価格):いくらで売るか。価格設定と価値の伝え方。
    Place(流通):どこで売るか。販売チャネルと流通設計。
    Promotion(販促):どう知ってもらうか。広告・SNS・PR・コンテンツ。

    マーケティング職は、この4つのどこかを担当します。広告だけがマーケティングではなく、商品設計から販売方法まで含む広い仕事です。「どの4Pを担当するか」で見ると、求人票の職種名が一気に整理されます。次は具体的な仕事内容を見ていきましょう。

    🔍 マーケティング職の主な仕事内容と職種の種類


    代表的な仕事内容は4つ

    マーケティング職の仕事内容は、大きく4つに分けるとわかりやすいです。

    市場調査・分析
    競合、顧客ニーズ、売上データを調べます。なぜ数字が動いたのかを分析し、次の施策につなげます。

    商品企画
    調査結果をもとに、商品やサービスの改善案を考えます。価格、仕様、ターゲット設定まで関わります。

    販促・宣伝
    SNS、広告、メール、イベントなどで認知を広げます。4PでいうPromotionの領域です。

    顧客関係管理・改善
    既存顧客との関係を深め、再購入や継続利用につなげます。CRM(顧客関係管理)と呼ばれる領域です。

    職種の種類と役割の違い

    職種名が違うと、担当領域も変わります。

    Webマーケター:広告運用、SEO、アクセス解析。数字を見て改善を繰り返す仕事です。
    商品企画:新商品の企画、価格設計、販売戦略。4PのProductとPriceに近い領域です。
    広報PR:メディア対応、ブランド認知向上。4PのPromotionの一部です。
    CRM担当:既存顧客への再購入施策。顧客データを使った関係構築が中心です。
    コンテンツマーケター:記事、動画、SNSで見込み客を育てる仕事です。

    職種名だけで判断せず、「どの数字に責任を持つ仕事か」で見るとズレにくいです。次は未経験でも準備できるスキルを整理します。

    🔑 マーケティング職に必要なスキルと知識

    未経験でも伸ばしやすい4つの基礎力

    マーケティング職でまず求められやすいのは、次の4つです。

    分析力:数字を見て原因を考える力
    企画力:課題に対して打ち手を出す力
    コミュニケーション力:他部署と連携する力
    データ活用力:Excel、GA4、広告管理画面などを扱う力

    事務職3年目のCさん(26歳)は、日常的にExcelで集計していた経験を職務経歴書に書き換え、未経験からWebマーケ職に内定したケースがあります。「集計経験」は立派な土台です。

    コトラーの「STP」で自分の強みを整理する

    マーケティングの基本戦略に「STP」があります。面接での志望動機整理にも使えます。

    Segmentation(市場細分化):市場をどう分けるか
    Targeting(ターゲット設定):どの層に向けるか
    Positioning(ポジショニング):競合と比べて自分をどう位置づけるか

    未経験転職でも、この視点で「自分はどんな人に・どんな価値を届けられるか」を整理すると、志望動機に一貫性が出ます。「マーケティングを学びたい」より「顧客理解を深めて施策に関わりたい」と言える人の方が評価されやすいです。

    独学でやるならこの順番

    未経験なら、まずは3ステップです。

    1週目:3C・4P・STPの意味を知る
    1カ月目:企業のSNSや広告を観察し、「誰に・何を・どう伝えているか」を考える
    3カ月目:ブログ運営やSNS分析を試し、数字を見て改善する経験を作る

    完璧主義は不要です。資格がないから無理ではありません。次は向き不向きを確認しましょう。

    ✅ マーケティング職に向いている人・向いていない人


    向いているのは「改善が好きな人」

    マーケティング職に向いているのは、発信センスがある人だけではありません。むしろ、数字を見て改善できる人が強いです。

    ✅ 向いている人チェック

    ・数字を見るのが苦じゃない → ✅当てはまる ❌当てはまらない
    ・相手の反応を見て改善するのが好き → ✅当てはまる ❌当てはまらない
    ・正解がない課題も考え続けられる → ✅当てはまる ❌当てはまらない

    3つ✅なら → マーケティング職との相性はかなり高めです
    1〜2つなら → 職種を絞れば十分狙えます
    0なら → まずは営業企画や販促など近い仕事から入る手もあります

    向いていない人は「ダメ」ではない

    向いていないパターンは、「結果検証が苦手」「改善より作業の再現性が好き」な人です。ただ、それは能力不足ではなく適性の違いです。憧れだけで選ぶと、入社後のズレが大きくなります。これ、やってる人かなり多いので注意。

    向いている人がわかったところで、次は未経験からの具体的な動き方を見ていきましょう。

    ---

    💬 兵庫直樹コメント
    キャリアコンサルタントの面談では、経験の「事実」より「意味づけ」が大事です。販売や営業の経験も、顧客理解や改善提案として語り直せば、マーケティング職につながります。ナラティブアプローチの考え方で、自分の経験を言語化してみてください。コトラーが言うように、マーケティングの本質は「売り込む」ではなく「必要な人に届ける」こと。この視点で過去経験を見直すと、意外なところに強みが見つかります。転職は手段であって目的ではありません。5年後・10年後にどんな働き方をしたいかまで見えると、選ぶべき職種も絞りやすくなります。

    ---

    🚀 未経験からマーケティング職に転職するポイント

    未経験なら"近い経験"をつなぐ

    未経験からいきなり戦略担当になるのは現実的ではありません。でも、近い経験をつなげば十分狙えます。

    営業経験 → 顧客理解、提案、数値管理
    販売経験 → ニーズ把握、接客改善、販促
    事務経験 → 集計、資料作成、進行管理
    広報経験 → SNS運用、発信、企画

    第二新卒のEさん(24歳)は、アパレル販売での接客改善と売上管理の経験をアピールし、EC運営寄りのマーケ職に転職しました。こういうつながり方は珍しくありません。

    「未経験歓迎」の中身を見極める

    「未経験歓迎」の言葉だけで応募先を選ばないことが大事です。広告運用補助なのか、SNS投稿中心なのか、データ集計メインなのかで、経験できることはかなり違います。

    求人票では次を確認してください。

    ・どの業務が全体の何割か
    ・どのKPIを追うのか
    ・入社後半年で何を任されるのか

    ここを確認するだけで、入社後のズレはかなり減らせます。

    キャリアパスは1本ではない

    マーケティング職のキャリアは幅があります。Web広告運用からマネージャーへ、CRM担当からLTV改善責任者へ、商品企画からブランドマネージャーへ、マーケ全般から事業企画や新規事業へ。担当領域と成果責任で年収の幅も広がります。

    もし一人で整理しきれないと感じたら、私たちMakeCareerにご相談ください。転職させることをゴールにはしていません。やりたいことがまだ曖昧でも、原体験や価値観、生活スタイルまで一緒に整理しながら、本当に合う方向を考えていきます。今は転職しない、という選択肢も含めて向き合うのが私たちのスタイルです。

    次は、2026年現在のマーケティング職を取り巻く変化を確認しましょう。

    📊 マーケティング職の最新トレンド:AI活用とデータドリブン化

    2026年現在、AI活用は実務前提になりつつある

    2026年現在、マーケティング職ではAI活用が急速に進んでいます。広告文案のたたき台作成、アンケート要約、顧客データの仮説出し、記事構成やSNS案の作成など、日常業務へのAI組み込みが当たり前になりつつあります。

    発想力だけでなく「AIを使って速く試す力」が評価されやすくなっています。国内デジタルマーケティング市場は拡大傾向が続いており、若手にもチャンスが回りやすい状況です。

    AIに代替されない部分がある

    一方で、AIが出した案をそのまま使うだけでは弱いです。顧客理解、仮説の質、社内調整、意思決定。ここはまだ人の力が必要です。コトラーが言う「ニーズを見つける力」は、AIではなく人間が担う部分です。「AIに置き換わるか」ではなく、「AIを使って成果を出せるか」が勝負です。最後に要点を整理します。

    🔑 まとめ:今日の一歩

    マーケティング職とは、「売れる偶然」を「売れる仕組み」に変える仕事です。コトラーが定義したように、売り込むのではなく必要な人に届ける仕組みを設計することが本質です。

    要点は3つです。

    1つ目、マーケティングは広告だけではなく、4P(製品・価格・流通・販促)全体を扱う広い仕事です。
    2つ目、未経験でも営業・販売・事務経験はマーケティング職につながります。
    3つ目、2026年現在はAI活用が進むが、顧客理解と改善力が土台です。

    今日やることは1つだけです。
    興味のあるマーケティング職を2つだけ選んで、求人票を10件見比べてください。そこから「どの4Pを担当する仕事か」を考えると、仕事内容の理解が一気に深まります。

    監修者プロフィール

    兵庫直樹
    MakeCareer株式会社 代表取締役
    国家資格キャリアコンサルタント

    ハローワーク勤務を経て人材業界へ。20代・第二新卒・未経験転職の支援を専門とし、「転職させないキャリア相談」をモットーに活動。キャリアアンカーやトランジション理論を活用した面談を得意とする。

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