「現場営業の次」を考えている20代へ。営業経験を活かせるキャリアチェンジの幅を整理
投稿者:兵庫直樹

💡 営業経験は「次のキャリア」への最強の土台になる
「ずっと現場で数字を追い続けるのが正直しんどくなってきた。」「営業は好きじゃないけど、今の経験を無駄にしたくない。」「もう少し経営とか戦略とか、上流の仕事に関わりたい。」
こうした気持ちを持つ20代の営業職は、意外と多いです。でも、「営業以外に何ができるかわからない」「転職しても同じ営業職に行くしかないのかな」と止まってしまう人も多いです。
結論から言うと、営業経験は非常に幅広いキャリアチェンジの土台になります。数字への強さ、対人力、課題整理力、提案力。これらはどの職種でも求められるスキルです。次は営業職がきつくなる理由を整理します。
😬 営業職の「しんどさ」は種類がある
一口に「営業がしんどい」と言っても、その中身は人によって違います。自分がどのパターンかを知ると、次のキャリアの方向性が見えやすくなります。
パターン1:ノルマ・数字プレッシャーがきつい
毎月の目標達成率を詰められる、未達が続くと肩身が狭い、常に評価され続けるプレッシャーがある。このパターンは、数字を追うこと自体より、「詰められる文化」や「評価の可視化」がしんどい場合が多いです。
このタイプは、数字は好きだけど詰める文化が嫌いという人が多いです。数字を分析して改善策を考える仕事、つまり企画・分析系の職種に移ると「数字の強さ」を活かしながらストレスが減るケースがあります。
パターン2:人間関係・板挟みがきつい
顧客と社内の板挟みになる、無理な値引き交渉を断れない、クレーム対応で消耗する。このパターンは、対人ストレスが積み重なって疲弊するケースです。
このタイプは、社外顧客との直接対応を減らし、社内や特定の関係者との連携に絞った仕事が合いやすいです。カスタマーサクセス、採用担当、営業企画などが候補になります。
パターン3:成長実感が薄い・同じことの繰り返し
毎月同じ商材を同じ手順で売るだけ、提案の幅が広がらない、スキルが積み上がっている感覚がない。このパターンは、仕事自体への飽きや成長への焦りが根本にある場合が多いです。
このタイプは、新しい課題に向き合える環境や、より上流の意思決定に関われる仕事に移ると充実しやすいです。事業企画、営業企画、コンサルティング系が向いています。
パターン4:現場より上流・戦略に関わりたい
「数字を追うより数字を設計したい」「現場で動くより、組織全体を動かす仕事がしたい」。このパターンは、今の仕事がきついというより、次のステージへの意欲から来ている場合が多いです。
このタイプは、KPI設計・データ分析・業務改善・経営企画など、組織の仕組みを整える仕事が合いやすいです。営業の数字感覚が直接活きる領域です。次は具体的な職種の選択肢を整理します。
🎯 営業経験を活かせるキャリアチェンジの選択肢
営業職から移れる仕事は、実はかなり広いです。「営業しか経験がないから選択肢が少ない」は思い込みです。
①営業企画・事業企画
営業現場のデータを分析し、戦略や施策を考える仕事です。「どの顧客層に、どの商材を、どのタイミングで提案すれば成約率が上がるか」を数字で考えます。現場の感覚を持ちながら、俯瞰して組織を動かす立場に移れます。営業出身者が特に活躍しやすい職種の一つです。
②KPI分析・業務改善・オペレーション戦略
組織の数字を集計・可視化し、課題を整理して改善策を提案・実行する仕事です。コールセンター、営業部門、カスタマーサポートなど、規模の大きい組織で特に需要があります。「数字を見て問題を特定し、動かす」という営業で培った思考がそのまま活きます。現場から一段階上がって、組織全体に影響を与えられるポジションです。ExcelやスプレッドシートなどのPCスキルがあると有利ですが、未経験から入れる求人もあります。
③カスタマーサクセス
契約後の顧客が、サービスを使って成果を出せるようにサポートする仕事です。解約を防ぎ、継続・追加契約につなげることがミッションです。新規開拓より継続関係の構築が中心で、ノルマのプレッシャーが比較的少ないです。SaaS・IT系企業での需要が高まっており、営業の対人スキル・ヒアリング力が直接活きます。
④人事・採用担当
企業の採用活動を担う仕事です。求人掲載、候補者対応、面接、内定フォローなど。営業で培った「人を見る力」「ヒアリング力」「関係構築力」が直接使えます。自社の採用を担う場合と、人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして働く場合があります。人と関わることが好きで、対人ストレスより社外顧客対応が嫌いだったタイプに向いています。
⑤マーケティング職
集客・認知拡大・顧客育成を担う仕事です。広告運用、SNS、コンテンツ制作、データ分析など幅広い業務があります。営業で「どんな顧客がどんな課題を持っているか」を肌感覚で知っている人は、マーケティングの施策立案で強みが出ます。デジタルマーケティングの基礎知識は入社後に習得できるケースも多いです。
⑥コンサルティング営業・提案営業
「営業は続けたいけど、今の営業スタイルが合わない」という人向けです。ルーティンの売り込み型ではなく、顧客の課題を深くヒアリングして解決策を提案するスタイルです。IT・人材・不動産・金融など業界の幅も広く、スキルが収入に直結しやすいです。営業職の中でも最もキャリアアップしやすい種類の一つです。
これ、やってる人かなり多いので注意。「とりあえず違う営業に移ればいい」と職種名だけで求人を探すと、しんどさの原因が解決しないまま同じ状況に入りやすいです。まず「何がしんどかったか」を言語化してから職種を選ぶことが大事です。次は選び方を整理しましょう。
🔍 自分に合う職種の選び方
「しんどさの原因」と「やりたいこと」を別々に整理する
キャリアチェンジを考えるとき、しんどさから逃げるための選択と、やりたいことに向かうための選択を混ぜると、迷いやすくなります。まず「今の何がしんどいか」を書き出す。次に「どんな仕事なら頑張れそうか」を別に書く。この2つを分けて考えるだけで、選ぶべき職種が絞れてきます。
営業経験を「言い換える」と強みが見える
営業経験を「売ってきた」だけで終わらせると、転職の幅が狭くなります。次のように言い換えると、複数の職種に応募できます。
・顧客ヒアリング → 課題抽出力・傾聴力
・数字管理・目標追跡 → KPI管理・データ分析力
・提案書作成 → 論理構成力・資料作成力
・社内外の調整 → ステークホルダー管理・調整力
・クロージング → 意思決定支援・交渉力
同じ経験でも、見せ方次第で営業企画にも、カスタマーサクセスにも、採用担当にも見えます。
✅ キャリアチェンジ方向性チェック
・数字を分析して改善策を考えることに興味がある → 営業企画・KPI分析・業務改善
・人と関わりたいが対外折衝は減らしたい → カスタマーサクセス・採用担当
・現場より戦略・上流に関わりたい → 事業企画・オペレーション戦略
・営業は続けたいがスタイルを変えたい → コンサルティング営業・提案営業
・集客・認知・データに興味がある → マーケティング職
💬 兵庫直樹コメント
「営業からキャリアチェンジしたい」という相談で一番多いのは、「何に移ればいいかわからない」という言葉です。でも話を深掘りすると、ほとんどの場合「営業そのものが嫌」ではなく、「今の営業の形が合っていない」か「次のステージに行きたい」かのどちらかです。
キャリアアンカーの視点で見ると、「管理能力」を重視する人は企画・改善系に、「奉仕・貢献」を重視する人はカスタマーサクセスや採用担当に、「純粋な挑戦」を重視する人は事業企画やコンサルに向きやすいです。
ナラティブアプローチの観点では、営業経験を「売った件数」だけで語るのではなく、「どう課題を整理して、どう動いたか」という物語で語り直すことで、幅広い職種への転職につながります。転職は手段であって目的ではありません。5年後・10年後にどんな仕事をしていたいかから逆算すると、今移るべき職種が見えやすくなります。
---🚀 キャリアチェンジを成功させる3ステップ
ステップ1:しんどさの原因を4つに分ける
今の仕事のしんどさを「ノルマ・数字プレッシャー」「対人ストレス」「成長実感の薄さ」「上流への意欲」の4つに分けてメモしてください。どれが一番強いかがわかると、移るべき職種の方向性が絞れます。
ステップ2:営業経験を5つのスキルに言い換える
ヒアリング力、KPI管理、論理構成力、調整力、交渉力。この5つに自分の経験を当てはめて、具体的なエピソードを1つずつ用意してください。これが転職活動の自己PRの土台になります。
ステップ3:1職種に絞って求人を10件見る
気になる職種を1つ決めて、求人票を10件見比べてください。仕事内容・1日の流れ・求める人物像を確認すると、「自分に合うか」の感覚がかなり具体的になります。
もし一人で整理しきれないなら、私たちMakeCareerにご相談ください。MakeCareerでは転職ありきで話を進めません。今の営業経験をどう活かせるか、どの職種が本質的に合うのか、一緒に整理します。「営業以外で何ができるかわからない」という状態でも大丈夫です。原体験や価値観、生活スタイルまで深掘りしながら、二人三脚で進めるのが私たちのスタイルです。
🔑 まとめ:今日の一歩
営業経験は、次のキャリアへの幅広い土台になります。「営業しか経験がない」は思い込みです。
要点は3つです。
1つ目、営業のしんどさには4つのパターンがある。原因によって向かうべき職種が変わる。
2つ目、営業企画・KPI分析・カスタマーサクセス・採用・マーケ・コンサルティング営業など、選択肢は幅広い。
3つ目、転職を成功させるには「しんどさの原因」と「やりたいこと」を分けて整理することが大事。
今日やることは1つだけです。
今の仕事のしんどさを「ノルマ」「対人」「成長」「上流への意欲」の4つに分けてメモしてください。そこから次の職種が見えてきます。
監修者プロフィール
兵庫直樹
MakeCareer株式会社 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
ハローワーク勤務を経て人材業界へ。20代・第二新卒・未経験転職の支援を専門とし、「転職させないキャリア相談」をモットーに活動。キャリアアンカーやトランジション理論を活用した面談を得意とする。
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