「不動産営業はきつい」は本当か。昔と今の違いと、住まいビジネスが強い理由を整理
投稿者:兵庫直樹

💡 「不動産営業はきつい」というイメージはどこから来たのか
「不動産営業に興味はあるけど、きつそうで踏み出せない。」そう感じている20代は多いです。でも、そのイメージはいつ作られたものでしょうか。昔と今では、不動産業界の働き方はかなり変わっています。まず、きついイメージの正体を整理します。
昔の不動産営業がきつかった理由
かつての不動産営業は、次のような働き方が多かったです。飛び込み営業・テレアポ中心で断られ続ける日々。土日も関係なく顧客対応がある。成果が出るまでの収入が不安定。上司からの詰めが強い体育会系文化。ノルマが高く、達成できないと居場所がない。
これらは確かに「きつい」です。ただし、これは主にバブル期前後から2000年代初頭にかけての話が多く、業界全体が今もそうであるとは言えません。
2026年現在の不動産営業は変わっている
2026年現在、不動産業界にも大きな変化が起きています。
・反響営業の普及:自社メディアやポータルサイト経由でお問い合わせが来る形式が増えています。テレアポ・飛び込みではなく、興味を持った顧客対応から始まる会社が増えました。
・不動産Techの台頭:ITを活用した物件検索・内見予約・契約手続きのデジタル化が進み、業務効率が改善されています。
・働き方改革の浸透:フレックス制・リモートワーク・育休取得率100%など、かつてのイメージとは異なる環境を整備している会社が増えています。
きついかどうかは「業界」より「会社と営業スタイル」で決まります。次は今の不動産営業のリアルを見ていきましょう。
🔍 2026年現在の不動産営業のリアル
営業スタイルによってきつさが全然違う
不動産営業といっても、スタイルは大きく異なります。
新規開拓型(テレアポ・飛び込み):精神的な負荷が高め。断られ続けることが日常。収入の波が大きい。昔のブラックイメージに近い働き方。
反響営業型:問い合わせしてきた顧客対応が中心。最初から購買意欲がある顧客なので、関係構築に集中できる。精神的な消耗が少ない。
ルート営業・仕入れ型:既存の法人・オーナーとの継続的な関係構築。飛び込みよりも安定した業務設計。
同じ「不動産営業」でも、スタイルによって日常のきつさは大きく変わります。求人を見るとき、「新規開拓中心か、反響中心か」を必ず確認してください。
収入面のリアル
不動産営業は、インセンティブが大きい分、収入の振れ幅が大きいです。成果が出れば20代で年収600万〜1000万円を超える人もいます。一方で、成果が出ない時期は基本給のみになることもあります。
ただし、反響営業型・Tech系の不動産会社は、基本給が比較的高く設定されているケースが増えています。固定給+インセンティブの設計が整備されている会社を選ぶと、収入の安定と成果連動のバランスが取りやすいです。次は住まいビジネスが強い理由を整理します。
📈 衣食住に関わる仕事が強い理由
「衣食住に関わるビジネスは強い」という言葉があります。これは単なる感覚論ではなく、構造的な理由があります。
需要がなくならない
人が生きていくうえで、住む場所は絶対に必要です。景気が悪くなっても、住まいのニーズはゼロにはなりません。リーマンショック後も、コロナ禍でも、不動産市場は一時的な落ち込みはあっても、完全に消えることはありませんでした。むしろコロナ禍では、在宅時間の増加で住まいへの関心が高まり、中古・リノベーション物件の需要が拡大しました。
単価が高い=成果が収入に直結しやすい
住宅は人生で最も大きな買い物の一つです。1件あたりの単価が数千万円になるため、1件成約するだけで大きなインセンティブが生まれます。少ない件数でも大きな収入につながる構造は、営業職の中でもトップクラスです。
AIに代替されにくい
不動産の売買は、顧客の人生に深く関わる意思決定です。物件のデータ検索・相場分析はAIが得意な領域ですが、顧客の価値観・ライフプラン・感情に寄り添う提案は人間にしかできません。テクノロジーが進化するほど、「人が介在する価値」が問われる仕事でもあります。
中古×リノベーション市場は拡大している
2026年現在、新築よりも中古×リノベーションを選ぶ人が増えています。価格・立地・デザインの自由度の面で、中古リノベが選ばれやすい環境が整いつつあります。この市場は今後も成長が見込まれており、関わる営業職の需要も高まっています。成長市場で経験を積めるというのは、キャリアの観点でも大きな強みです。次は向いている人の特徴を整理します。
✅ 不動産営業に向いている人の特徴
人の人生に関わる仕事にやりがいを感じる人
住まいの購入は、多くの人にとって人生最大の買い物です。顧客の理想の暮らしを一緒に考え、物件という形で実現に関わる仕事です。「ありがとう」と言われる場面が多く、感謝が直接伝わりやすい仕事です。
接客・ヒアリング経験がある人
不動産営業は、顧客の希望・予算・ライフスタイルを丁寧に聞き出すヒアリング力が重要です。アパレル・飲食・ブライダル・人材など、接客・提案経験がある人はスキルが直接活きます。業界未経験でも、対人スキルがある人は評価されやすいです。
長期的な信頼関係を築くのが好きな人
住宅購入は、問い合わせから成約まで数週間〜数カ月かかることがあります。その期間、顧客との信頼関係を丁寧に育てられる人は向いています。短期クロージングより、長期的な関係構築に充実感を感じる人が活躍しやすいです。
✅ 不動産営業向きチェック
・人の大きな決断に寄り添うことにやりがいを感じる → ✅当てはまる ❌当てはまらない
・相手の話を引き出しながら課題を整理するのが得意 → ✅当てはまる ❌当てはまらない
・成果が収入に直結する環境の方がモチベーションが上がる → ✅当てはまる ❌当てはまらない
3つ✅なら → 不動産営業との相性は高めです
1〜2つなら → 反響営業スタイルの会社から入るのが向いています
💬 兵庫直樹コメント
「不動産営業はきつそう」という先入観で避けている人に、面談でよく聞くのは「そのイメージはいつのものですか」という質問です。業界のイメージは10〜20年前の話が語り継がれていることが多く、実態と大きくズレているケースがあります。
キャリアアンカーの視点で見ると、「純粋な挑戦」や「奉仕・社会貢献」を重視する人は、顧客の人生に関わる不動産営業でやりがいを感じやすいです。「保障・安定」を重視する人は、反響営業型・Tech系の固定給が安定している会社を選ぶと長続きしやすいです。
衣食住に関わる仕事が強いのは、需要がなくならないからだけではありません。人の人生の大きな場面に関われる仕事だからこそ、スキルと信頼が積み上がりやすいという側面もあります。転職は手段であって目的ではありません。5年後・10年後にどんな営業になりたいかから逆算すると、不動産営業という選択肢の見え方が変わります。
---🚀 不動産営業を選ぶなら、会社の見極め方が大事
反響営業か、新規開拓かを確認する
求人票に「100%反響営業」「問い合わせ対応中心」と書いてある会社は、テレアポ・飛び込みが少ないです。「新規開拓」「飛び込み歓迎」と書いてある会社は、精神的な負荷が高めになりやすいです。自分がどちらのスタイルに合うかを先に決めてから求人を見てください。
テクノロジーを活用しているかを確認する
不動産Techを活用している会社は、業務効率が改善されており、営業担当が顧客対応に集中しやすい環境が整っています。自社メディア・デジタル契約・リモート内見などを導入している会社は、働き方が整備されているサインです。
研修制度と定着率を確認する
不動産の知識は、宅建など専門資格が必要な部分もあります。4カ月以上の研修期間がある、宅建取得支援がある、入社後の定着率が高い会社は、長期的に育てる意思がある証拠です。
もし不動産営業への転職を考えているなら、私たちMakeCareerにご相談ください。MakeCareerでは転職ありきで話を進めません。接客・販売経験がある人が不動産営業で活躍できるかどうか、どのスタイルの会社が合うかを一緒に整理します。不動産に興味はあるけど不安という段階でも大丈夫です。原体験や価値観まで深掘りしながら、二人三脚で進めるのが私たちのスタイルです。
🔑 まとめ:今日の一歩
不動産営業のきついイメージは、昔の話が多いです。2026年現在は、反響営業・不動産Tech・働き方改革で環境が大きく変わっています。そして衣食住に関わるビジネスは、需要・単価・AI代替されにくさの3点で構造的に強いです。
要点は3つです。
1つ目、きついかどうかは業界より「反響型か新規開拓型か」「会社の文化」で決まる。
2つ目、住まいビジネスは需要がなくならない・単価が高い・AIに代替されにくいの3点で構造的に強い。
3つ目、接客・ヒアリング経験がある人は、業界未経験でも不動産営業で活躍しやすい。
今日やることは1つだけです。
気になる不動産営業の求人を1件開いて、「反響営業か新規開拓か」「研修制度はあるか」の2点を確認してください。そこから自分に合うかどうかが見えてきます。
監修者プロフィール
兵庫直樹
MakeCareer株式会社 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
ハローワーク勤務を経て人材業界へ。20代・第二新卒・未経験転職の支援を専門とし、「転職させないキャリア相談」をモットーに活動。キャリアアンカーやトランジション理論を活用した面談を得意とする。
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