広報職に興味がある20代へ。仕事内容・PRとの違い・なり方・キャリアパスを整理
投稿者:兵庫直樹

💡 広報とは何か。まず定義から整理する
「広報に興味がある」という20代は多いです。でも、広報・PR・マーケティングの違いが曖昧なまま求人を見ていると、入社後にギャップが出やすいです。まず全体像を整理します。
広報・PR・マーケティングの違い
広報(コーポレートコミュニケーション)は、会社や組織の情報を社会に正確に伝え、信頼関係を築く仕事です。メディア対応、プレスリリース作成、社内報、危機管理対応などが中心です。対象は主にメディア・投資家・社会全体です。
PR(パブリックリレーションズ)は広報と似た言葉ですが、日本では広報と同義で使われることも、外部のPR会社が行うメディア露出支援の意味で使われることもあります。厳密には「パブリックとの関係構築全般」を指し、広報より広い概念です。
マーケティングは、商品・サービスの認知拡大・集客・購買促進が目的です。広告運用、SEO、SNS運用、コンテンツ制作などが中心で、売上への直接貢献が求められます。
一言で言うと、マーケティングは「売るための発信」、広報は「信頼を作るための発信」です。次は具体的な仕事内容を見ていきましょう。
🔍 広報職の具体的な仕事内容
メディア対応・プレスリリース
新商品・新サービス・新施設のオープンなど、会社にとって重要な情報をメディアに発信する仕事です。プレスリリースを作成し、新聞・雑誌・テレビ・WEBメディアに送付します。記者からの取材依頼に対応し、インタビューのセッティングや資料提供も行います。
メディアに取り上げてもらうことで、広告費をかけずに認知を広げられるため、費用対効果が高い手段です。どのメディアにどんな切り口で売り込むかを考える「ピッチング」のスキルが求められます。
SNS・オウンドメディア運営
会社の公式SNSや自社メディアを通じて、ブランドの世界観や価値観を発信する仕事です。投稿内容の企画・作成・分析を担います。マーケティングとの違いは、売上より「共感・信頼・ファンづくり」を目的にしていることです。
社内広報
社員向けの情報発信や社内報の作成、経営層のメッセージを社員に届ける仕事です。社内のエンゲージメント向上・組織文化の醸成に関わります。規模が大きい会社ほど、社内広報の専門担当がいることが多いです。
IR(投資家向け広報)
上場企業では、投資家・株主向けに財務情報や経営戦略を発信するIR業務があります。決算説明会の準備、有価証券報告書の作成補助、投資家対応などが含まれます。財務の基礎知識が求められるため、専門性が高いです。
危機管理広報
不祥事・事故・炎上など、会社にとってネガティブな出来事が起きたときの対外対応です。声明文の作成、メディア対応、情報の一元管理などを担います。平常時から準備しておくことが重要で、広報の中でも特に高度なスキルが求められる領域です。次は向いている人を整理します。
✅ 広報職に向いている人の特徴
言葉で「伝える」より「届ける」ことを意識できる人
広報は正確に伝えるだけでなく、相手に「刺さる」言葉を選ぶ仕事です。同じ情報でも、誰に・どのメディアで・どんな切り口で伝えるかで反応が変わります。読み手・聴き手の立場に立って言葉を選べる人が向いています。
好奇心が広い人
広報は、自社の事業だけでなく、社会のトレンド・メディアの動向・競合の動きまで幅広くアンテナを張る必要があります。「世の中で何が話題になっているか」を常に意識できる人は強みが出ます。
人間関係を丁寧に築ける人
メディア記者・編集者・社内の各部署・経営層。広報は多くの関係者と信頼関係を作る仕事です。「この人から情報をもらいたい」と思ってもらえる信頼性が、仕事の質に直結します。
プレッシャーに動じない人
発信した情報が炎上したり、取材対応でプレッシャーがかかる場面があります。冷静に状況を整理し、適切な判断ができる人は広報向きです。
✅ 広報向きチェック
・読み手の立場で文章を書き直す習慣がある → ✅当てはまる ❌当てはまらない
・ニュースやSNSのトレンドに自然とアンテナが向く → ✅当てはまる ❌当てはまらない
・社内外の関係者と丁寧に関係を築くのが苦ではない → ✅当てはまる ❌当てはまらない
3つ✅なら → 広報職との相性は高めです
1〜2つなら → 特定の領域から入るのが向いています
💬 兵庫直樹コメント
広報職への転職相談で一番多いのは、「文章を書くのが好きだから広報に向いていると思う」という動機です。文章力は確かに武器になりますが、広報の本質は「書くこと」より「関係を作ること」と「情報を戦略的に届けること」です。
キャリアアンカーの視点で見ると、「専門家としての能力」を重視する人はメディア対応・IR・危機管理などの専門領域で深みを出しやすいです。「奉仕・社会貢献」を重視する人は、ブランドの社会的な意義を伝える仕事に充実感を感じやすいです。
転職は手段であって目的ではありません。広報職に移りたい理由が「発信が好き」だけなら、マーケティングやSNS運用の方が合う可能性もあります。「信頼を作る仕事がしたい」「会社の顔として社会と向き合いたい」という動機があるなら、広報はフィットしやすいです。
---🚀 広報職への転職・なり方を整理する
未経験から広報に入る方法
広報職は即戦力を求める求人が多く、未経験からの転職は難易度が高めです。ただし、完全に道がないわけではありません。
未経験から入りやすいルートは主に3つです。1つ目は、広報機能がまだ整っていないベンチャー・スタートアップで、広報担当1人目として入るケースです。専門性より「やる気と行動力」が評価されやすいです。2つ目は、PR会社・広告代理店でアシスタントとして経験を積み、その後事業会社の広報に移るルートです。3つ目は、今の仕事で「社内報を作る」「SNSを運用する」「プレスリリースを書く」などの経験を社内で積んで、実績を持って転職するルートです。
経験者として評価される広報スキル
広報3年以上の経験者が転職市場で評価されるのは次のスキルです。メディアリレーションの実績(掲載件数・媒体の質)、プレスリリースの作成・配信実績、危機対応の経験、IR経験(上場企業の場合)、SNS運用と数値改善の実績。これらを具体的な数字・実績で語れるかどうかが、面接での差になります。
広報職に転職する前に確認すること
広報の仕事内容は会社によって大きく違います。事業会社の広報は自社ブランドを守る仕事が中心。PR会社の広報は複数クライアントのメディア露出を支援する仕事が中心。スタートアップの広報は認知拡大・採用広報・資金調達PRまで幅広く担います。求人票の「仕事内容」を具体的に確認してから応募してください。次はキャリアパスを見ていきましょう。
📈 広報職のキャリアパス
広報の中でキャリアを深める
広報スタッフ → 広報リーダー → 広報マネージャー → 広報部長・PR責任者。専門性を深めながら管理職を目指すルートです。IR・危機管理・グローバル広報など、専門領域を持つほど市場価値が上がります。
マーケティング・ブランディングへ広げる
広報で培ったメディア理解・コンテンツ力・ブランド感覚は、マーケティング・ブランドマネージャーへの転職で直接活きます。広報 × マーケの両方を経験した人材は、企業にとって希少価値が高いです。
PR会社・コンサルへ移る
事業会社の広報経験を持ちながらPR会社に移ると、クライアント企業の広報支援ができる立場になります。複数のクライアントを担当することで、様々な業界・規模の広報課題に触れられます。
独立・フリーランス広報
広報の専門性は、フリーランスとして複数の企業を支援する形でも活かせます。スタートアップや中小企業は、専任の広報担当を雇うコストがかかるため、フリーランス広報への需要が高まっています。実績と人脈があれば、独立という選択肢もあります。
もし広報職へのキャリアチェンジを考えているなら、私たちMakeCareerにご相談ください。MakeCareerでは転職ありきで話を進めません。今の経験から広報への転職が現実的かどうか、どのルートが合うのかを一緒に整理します。文章を書くのが好き・発信が得意という段階でも大丈夫です。原体験や価値観まで深掘りしながら、二人三脚で進めるのが私たちのスタイルです。
🔑 まとめ:今日の一歩
広報職は「伝える仕事」ではなく「信頼を作る仕事」です。マーケティング・PRとの違いを理解したうえで、自分に合う入り方とキャリアパスを選ぶことが大事です。
要点は3つです。
1つ目、広報はメディア対応・SNS・IR・危機管理など幅広い。マーケティングとの違いは「売るため」ではなく「信頼を作るため」の発信であること。
2つ目、未経験からの転職は難易度高め。ベンチャー・PR会社・社内実績の3ルートが現実的。
3つ目、キャリアパスは広報内を深める・マーケへ広げる・PR会社へ移る・独立の4方向がある。
今日やることは1つだけです。
広報・PR・マーケティングの3つの違いを自分の言葉で説明できるか確認してください。説明できれば、求人票を正しく読む目が身についています。
監修者プロフィール
兵庫直樹
MakeCareer株式会社 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
ハローワーク勤務を経て人材業界へ。20代・第二新卒・未経験転職の支援を専門とし、「転職させないキャリア相談」をモットーに活動。キャリアアンカーやトランジション理論を活用した面談を得意とする。
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