ECサイト運営・マーケティングに興味がある20代へ。仕事内容・なり方・向いている人を整理
投稿者:兵庫直樹

💡 ECマーケティングとは何か。まず全体像を整理する
「ECサイトの仕事に興味がある」という20代は増えています。でも、ECマーケティングと一口に言っても、広告運用・SNS・商品ページ改善・データ分析・モール運営など、仕事の幅が広くて全体像がつかみにくいです。まず整理します。
ECマーケティングとは
ECマーケティングとは、オンラインショップやECモール(楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなど)での売上を最大化するための活動全般です。商品を「作る・仕入れる」のではなく、「売れる仕組みを作る」仕事です。
具体的には、商品ページの改善、価格設定、広告運用、SEO対策、SNS活用、メルマガ配信、データ分析、販促キャンペーンの企画などが含まれます。
EC運営とECマーケティングの違い
EC運営は、日々の業務全体を指します。商品登録・在庫管理・受注処理・カスタマー対応・ページ更新など、サイトを「動かし続ける」ことが中心です。
ECマーケティングは、その中でも「売上を上げるための施策」に特化した仕事です。データを見て仮説を立て、施策を実行し、結果を検証する。このPDCAを回すことが核心です。
実際の求人では、EC運営とECマーケティングを兼任するポジションが多いです。特に中小企業やスタートアップでは、商品登録から広告運用まで一人で担当することも珍しくありません。次は他のマーケティングとの違いを整理します。
🔍 ECマーケティングと他のマーケティングの違い
Web広告・デジタルマーケティングとの違い
Web広告・デジタルマーケティングは、集客が中心です。リスティング広告・SNS広告・SEOなどを使い、サイトに人を連れてくることがゴールになりやすいです。
ECマーケティングは、集客だけでなく「来た人に買ってもらう」ところまで責任を持ちます。商品ページの訴求・価格・レビュー・ページの読みやすさ・決済の使いやすさ。購買に至るまでの全体を改善します。集客の先にある「転換率(CVR)」を上げることが大きなテーマです。
ブランドマーケティング・コンテンツマーケティングとの違い
ブランドマーケティングは、認知・信頼・ファンを作ることが目的です。数字より世界観・ストーリー・長期的なブランド価値を重視します。
ECマーケティングは、売上・転換率・客単価・リピート率など数字で結果が出やすいです。施策の効果がデータとして見えるため、PDCAのサイクルが速いです。「数字で見る・数字で改善する」が好きな人に向いています。
SNSマーケティングとの違い
SNSマーケティングは、認知拡大・エンゲージメント・ファンコミュニティの形成が中心です。フォロワー数・いいね数・リーチ数などが指標になりやすいです。
ECマーケティングでもSNSは使いますが、あくまで「購買につなげるための手段」として活用します。SNS単体の運用より、EC全体の売上への貢献度がより意識されます。次は具体的な仕事内容を見ていきましょう。
🎯 ECマーケティングの具体的な仕事内容
商品ページの改善
商品タイトル・説明文・画像・レビュー・価格表示の改善を担います。「なぜ買われないか」を分析し、訴求内容を変えることで転換率を上げることが目的です。地味に見えますが、売上への直接的な影響が大きい仕事です。
価格戦略・相場管理
競合の価格・市場の相場・自社の在庫状況を見ながら、最適な価格を設定します。中古品・リユース品を扱うECでは、商品ごとに状態や価値が異なるため、細かい判断が求められます。
モール広告の運用
楽天RPP広告・Amazon広告などを使い、検索結果での露出を高める施策を担います。予算・入札額・ターゲティングを調整しながら、広告費に対する売上を最大化することがゴールです。
販促キャンペーンの企画・実行
セール・クーポン・ポイント倍率アップなど、購買意欲を高める施策を企画・実行します。季節行事・楽天スーパーSALE・Amazonプライムデーなど、モールの大型イベントに合わせた戦略が求められます。
データ分析・改善サイクル
アクセス数・転換率・直帰率・売上推移などのデータを分析し、施策の効果を検証します。「なぜ売れたか・なぜ売れなかったか」を数字で説明できることが、ECマーケターとしての価値になります。次は向いている人を整理します。
✅ ECマーケティングに向いている人の特徴
数字を見て改善するのが好きな人
ECマーケティングは、数字で結果が出る仕事です。「アクセスは増えたけど売上が上がらない。なぜか」「この商品ページだけ転換率が低い。原因は何か」という問いを立てて、データで答えを探す姿勢が求められます。ExcelやGoogleスプレッドシートが苦にならない人は向いています。
細かい改善を積み重ねることが苦ではない人
商品タイトルを1文字変える、画像を差し替える、説明文の順番を変える。こういった小さな改善を地道に繰り返すことが、EC全体の売上に積み上がります。「大きな施策で一発逆転」より「小さな改善の積み重ね」が好きな人に向いています。
EC・ショッピング・商品に興味がある人
普段からECサイトをよく使う、商品ページを見て「この説明わかりにくい」と感じる、価格比較が習慣になっている。こういった感覚を持っている人は、ECマーケティングの仕事に自然にフィットしやすいです。
幅広い業務を担える人
ECは、商品・広告・デザイン・ロジスティクス・カスタマーサポートが絡み合う仕事です。「自分の担当はここだけ」ではなく、全体を見ながら動ける人の方が活躍しやすいです。特に中小企業のEC担当は、一人で複数の領域をカバーすることが多いです。
✅ ECマーケティング向きチェック
・データを見て「なぜ」を考えることが苦ではない → ✅当てはまる ❌当てはまらない
・ネットショッピングで商品ページを細かく見る習慣がある → ✅当てはまる ❌当てはまらない
・小さな改善を積み重ねることにやりがいを感じる → ✅当てはまる ❌当てはまらない
3つ✅なら → ECマーケティングとの相性は高めです
1〜2つなら → EC運営の補助業務から入るのが向いています
💬 兵庫直樹コメント
ECマーケティング職への転職相談で多いのは、「Webマーケに興味があるけど広告運用だけじゃなくてもっと幅広くやりたい」という声です。ECマーケティングはまさにその答えになりやすいポジションです。広告・ページ改善・データ分析・販促企画まで一気通貫で担える環境が多く、幅広くスキルを積みたい人には向いています。
キャリアアンカーの視点で見ると、「専門家としての能力」を重視する人はデータ分析や広告運用の専門性を深める方向に進みやすいです。「起業家的創造性」を重視する人は、EC全体の戦略を考えて動かすポジションでやりがいを感じやすいです。転職は手段であって目的ではありません。ECマーケティングで積んだスキルは、5年後・10年後に事業企画・マーケティング責任者・独立など、幅広いキャリアにつながります。
---🚀 ECマーケティング職へのなり方
未経験から入る3つのルート
ルート1:EC運営補助から入る
商品登録・在庫管理・受注処理などのEC運営補助からスタートし、徐々にページ改善・広告運用・データ分析へ領域を広げていくルートです。未経験でも入りやすく、ECの全体像を把握しやすいです。中小企業・スタートアップの求人に多いです。
ルート2:EC特化の制作・ライターから入る
商品説明文の作成・バナー制作・ページコンテンツ制作からスタートするルートです。「書く力」「見せる力」を持っている人が、EC特化のスキルを身につけながらマーケティング側に移行できます。
ルート3:Webマーケティング経験を活かして移る
Web広告運用・SNS運用・SEOなどのWebマーケ経験を持っている人が、ECに特化した環境に移るルートです。すでにデジタルマーケティングのスキルがあるため、ECの商品特性やモール運営の知識を加えることで即戦力になれます。
入社前に身につけておくと差がつくスキル
・ExcelかGoogleスプレッドシートの基本操作:データ集計・分析で必須
・楽天・Amazonの購入者目線での理解:どういう商品ページが買われるかの感覚
・Shopifyの基本知識:自社ECを運営している会社では特に評価される
・Googleアナリティクスの基礎:アクセス解析の基本は独学でも習得可能
ECマーケティング職のキャリアパス
EC担当 → ECマーケター → ECマーケティングリーダー → ECディレクター・マーケティングマネージャー。専門性を深めながら管理職を目指すルートが一般的です。また、EC経験を持ってマーケティング全般に広げる、事業企画に移る、独立してECコンサルタントになるといった選択肢もあります。
もしECマーケティングへの転職を考えているなら、私たちMakeCareerにご相談ください。MakeCareerでは転職ありきで話を進めません。今の経験からECマーケティングへの転職が現実的かどうか、どのルートが合うのかを一緒に整理します。EC・データ・改善に興味があるという段階でも大丈夫です。原体験や価値観まで深掘りしながら、二人三脚で進めるのが私たちのスタイルです。
🔑 まとめ:今日の一歩
ECマーケティングは、集客から購買・リピートまでを数字で改善し続ける仕事です。Web広告・ブランドマーケ・SNSマーケとは役割が違い、EC全体の売上を数字で動かすことが特徴です。
要点は3つです。
1つ目、ECマーケティングは「売れる仕組みを作る」仕事。広告・ページ改善・データ分析・販促企画まで幅広く担う。
2つ目、向いているのは「数字で改善するのが好きな人」「細かい改善を積み重ねられる人」「EC・ショッピングに関心がある人」。
3つ目、未経験からの入り方は、EC運営補助・EC特化ライター・Webマーケ経験からの移行の3ルートがある。
今日やることは1つだけです。
普段使っているECサイトの商品ページを1つ開いて、「この説明文・画像・価格、もっとよくできるとしたら?」を考えてみてください。そこがECマーケティングの出発点です。
監修者プロフィール
兵庫直樹
MakeCareer株式会社 代表取締役
国家資格キャリアコンサルタント
ハローワーク勤務を経て人材業界へ。20代・第二新卒・未経験転職の支援を専門とし、「転職させないキャリア相談」をモットーに活動。キャリアアンカーやトランジション理論を活用した面談を得意とする。
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